ブロックチェーン技術についての解説

最終更新日 2021年3月11日

監修・著者 プログラミングスクールアドバイザー 本田 孝一

「仮想通貨」という言葉をよくニュースで聞く事があると思います。ビットコインなどが特に有名ですが、「ブロックチェーン技術」というテクノロジーは、もともとは仮想通貨のベースとなる技術として知られています。ブロックチェーン技術について知るために、先に少しだけ仮想通貨のことをおさらいします。仮想通貨とは現実に発行される通貨のことではなく、ネットを通じて物品やサービス支払いに使えるものです。現実の通貨との交換も可能です。仮想の存在のため、ネット上でハッキングされたり情報改ざんをされるリスクがあります。

 

そこでブロックチェーン技術の登場です。この技術を使うとそうしたリスクが回避できます。何故それが可能かというと、ブロックチェーン技術では中央でデータを管理するサーバを使うのではなく、ユーザー間でデータを分散させて保管する事ができる技術だからです。一箇所集中の管理の場合、そこを集中して攻撃されれば不正が行われる可能性があります。しかし同じ情報が分散していれば話は別です。一箇所だけいじれば良いとはいかないため不正の入る余地が少なくなります。いわばネットワーク内にいるみんなで情報を監視しているような状態のため、チェックが厳重になります。

ブロックチェーン技術については、以下のサイトを参照してください。

・経済産業省 (ブロックチェーン技術を利?したサービスに関する国内外動向調査
・全国銀行協会 ブロックチェーンって何?
・NTTData ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーン技術の他の特徴

ブロックチェーン技術には他の特徴もあります。データを共有するため情報保存の点で有利です。具体例をあげてみましょう。例えば今10人のユーザーがいるとして、それぞれがある同じデータをシェアするとします。この場合仮に2人のユーザーのコンピュータが壊れてデータを参照できなくなるとしても、他の8人がデータを共有しているので問題ありません。データは安全に守られます。

ブロックチェーンとマイニング

ブロックチェーンを語る上で必須の要素はマイニングです。ブロックチェーンは仮想通貨のベース技術と先述しました。もともとブロックというのはある期間における仮想通貨の取引のまとまりのことを意味します。仮想通貨取引は期間ごとにたくさんの「ブロック」にまとめられて管理されます。それら取引記録群をチェーンで連結するように保管していくためブロックチェーン技術と呼ばれています。

 

ただ仮想通貨の取引を記録し検証するのは膨大な作業になります。そこでマイニングの登場です。マイニングとは「取引記録をいわば手伝うことで報酬を得られるようにする仕組み」のことです。取引情報は頻繁に記録されますが、その都度ユーザーが記録の検証作業を行って報酬を得る機会があります。この仕組みによって膨大な計算を可能にしています。ちなみにブロックチェーン技術は仮想通貨だけでなく、国家のインフラやポイントサービス、不動産取引などにも使用可能で、革新的な技術として注目されています。

監修・著者 プログラミングスクールアドバイザー 本田 孝一

元プログラマー・SEです。システム開発やプログラムの仕事に従事してきました。


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